サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
台湾でも自転車がそのまま列車に載せられる
2024年11月4日
環島一号線の太魯閣(タロコ)渓谷最寄りの町、新城から、温泉地で知らされた蘇澳までの間、約90kmの区間は、間に清水断崖と呼ばれる高さ1000mもある断崖を削って作られた狭い道やトンネルが続き、交通量も多く危険なため、新城駅から蘇澳新駅まで列車を使うように推奨されています。私もこの区間は列車で移動しました。
台湾鉄道では、普通列車には自転車をそのまま載せることができます。大人の半額の子ども料金を自転車代金として支払います。
駅の階段には、端に自転車を押して上がれるようにレールが取り付けられていました。
エレベーターも利用可能ですが、エスカレーターには自転車を載せてはいけないそうです。
ホームの柱には、自転車を載せる位置の表示があります。
列車が到着しました。
先頭車両、もしくは最後尾の車両に載せ、ドアのところにあるポールに自転車を置いて、ポールにワイヤー錠でくくりつけるように言われました。
下車した蘇澳新駅の階段にも、自転車用のレールがあり、台湾サイクリングのマークが表示されていました。
別の区間ですが、自転車ラックが付いた車両も走っていました。
先頭車両には自転車マークが描かれています。
また、自転車乗車位置にも扉の横に自転車マークが表示されています。一ヶ所の扉につき自転車4台まで載せられるようです。
残念ながら自転車を載せているところの写真は撮れませんでしたが、座席が折りたたみ式になっていて、座席の端に自転車の前輪を固定できる器具が付いています。
急行列車にも一部自転車ラックが付いていて、自転車をそのまま載せられるものがあるそうです。
また、台北、台中、台南の地下鉄にも自転車がそのまま載せられます。
台北では、載せられるのは、土日祝は、6時から運行終了まで。平日は、通勤時間帯を除く10時から16時、及び22時から運行終了までとのことです。台北駅など一部の駅は、自転車の乗降ができません。
自転車持ち込み代金は、80台湾ドル(約400円)。人だけだと初乗り運賃は20台湾ドル(約1100円)なので、割高です。また、改札を通過する際には駅係員に連絡し、業務用入口から入る必要があり、ややハードルが高い感じです。
駅のエレベーターには、自転車マークが表示されていました。一台のエレベーターに、自転車2台まで載せられると書かれています。
エレベーター内の表示では、先頭、および最後尾の車両に4ヶ所ある各ドアに付き2台ずつ、載せられるようです。
ただし、残念ながら実際に自転車を載せているところは見ることができませんでした。
以前にこのブログで、韓国の地下鉄に自転車がそのまま載せられることを書きましたが、ヨーロッパだけでなく、台湾、韓国でも可能ということで、世界的には列車に自転車を載せられる方が標準になりつつあると言えるでしょう。