サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
台湾のシェアサイクル「YouBike」
2024年11月10日
台湾には、「YouBike」と呼ばれるシェアサイクルがあります。台湾では、バイクが多く、台北市内などはバイクだらけで自転車は少ないのですが、YouBikeは市内のあちこちにステーションがあり、よく利用されています。
YouBikeは、GIANTと台北市が提携し、2009年に実証実験が始まり、現在は12県市などに拡大、総ステーション数は約7,500か所、自転車総数は約93,000台、2023年の利用実績は、1年に1.3億回超となっているそうです。
(チャリチャリ株式会社サイトより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000141.000048038.html)
台北でYouBikeを借りてみました。
私が台湾に行った2019年に時点では、借りる際に台湾の交通ICカード「您遊卡(ヨウヨウカー)」が必要でした。今は、クレジットカードでもOKになっているようです。您遊卡は、駅やコンビニなどで購入できます。また、スマホにアプリをダウンロードして登録手続きが必要。その際にSMSコードが送信されるので、台湾の電話番号が使えるSIMカードが必要です。
料金は、最初の30分は5台湾ドル(約25円)、その後30分ごとに10台湾ドルずつ加算、と非常に安いです。さらに、2024年からは最初の30分は無料になったそうです。
自転車はジャイアント製で、デザインはパリのヴェリブなどに似ています。壊されないように丈夫に作られているので車体は重いですが、質が良くなめらかに走ります。
台北市内でも徐々に自転車の走行空間が整備されてきているのですが、多くは日本と同じく歩道の自転車通行帯で、かなり狭い所もあります。
2019年時点では、台南のシェアサイクルは「T-Bike」、高雄では「C-Bike」でした。
高雄のC-Bikeも借りてみました。デザイン的には色が違うだけでYouBikeと似ているのですが、自転車の質が低く日本の安物のママチャリのような感じでした。今は、どちらもYouBikeに変わっているとのことなので、自転車の質も良くなっているでしょう。
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