サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり

ロサンゼルスから、メキシコ国境の街サンディエゴへ

2024年12月15日

 ロサンゼルスから、サンディエゴまでは約200km。アメリカの中では人口が多い地域で、街が続き、ロードバイクで走っている人も多く、比較的自転車のためのインフラが整備されているところです。その間を、自転車で走りました。

 ロサンゼルス中心部から、川沿いのサイクリングロードを南下します。アメリカらしく、ロードバイクでかっ飛ばしている人が大勢います。

 ロングビーチの街で海に出て、そこから海岸沿いに南下します。リゾート地っぽい雰囲気のところが続きます。家々も大きく、裕福そうな地域です。海岸で遊んでいる人々も多いですが、寒流が流れているので海は冷たく泳げません。また、寒流の影響で海岸沿いは気温が低く、霧が出ることも多いです。

 ロサンゼルス、サンディエゴ間のうち半分くらいは自転車道ないし自転車レーンが整備されていました。それ以外のところも、さすがアメリカで路肩が広く走りやすいです。

 車道と分離された自転車道。車道側にも別に自転車レーンがあります。

 交差点では、自転車道が目立つように緑色に塗られています。

 ここは、白線で分離された片側通行の自転車レーン。

 右端から駐車帯、双方向の自転車レーン、そしてクルマの車線。クルマの車線と隣り合った自転車レーンがクルマと進行方向が逆になるのに間には白線があるだけなので、ちょっと怖いです。

 旧道が自転車専用道になっているところもありました。

 「SHARE THE ROAD」の標識もありました。

 自転車用の空気入れや工具セットが設置されているところもありました。

 次の写真は、見るだけではわかりにくいですが、高速道路の入口です。アメリカでは高速道路は無料なので、日本のような料金所はなく、入口はどこでも一般道との間にスロープがあるだけです。
 ロサンゼルス-サンディエゴ間に一ヶ所、軍の基地のエリアを通らなければならないところがあり、その区間の道は高速道路一本だけしかありません。なので、その区間の高速道路は自転車の走行が許可されていました。自転車マークに「ON THE SHOULDER」(自転車は路肩を走れ)の標識が立っています。

 私は、サンディエゴの後、10日間ほどかけてグランド・キャニオンまで自転車で走りました。カリフォルニア州では、自転車は基本的に高速道路は走れませんが、グランド・キャニオンがあるアリゾナ州では、自転車は高速道路の路肩の走行が許可されていました。田舎に行くと隣の町に行くのに高速道路しかないところも多いので、そのようになっているようです。

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