サイクリストが見た、世界の自転車まちづくり・地域づくり
ポートランドのコミュニティサイクリングセンター
2025年1月25日
コミュニティサイクリングセンター〈https://communitycyclingcenter.org〉は、「あらゆる背景の人々が健康を維持し、つながりを保つために自転車を使用する活気に満ちたコミュニティの構築を支援すること」を目的に運営されている非営利の団体で、多くの活動はボランティアや寄付により運営されています。
ポートランドの中心部からやや離れた住宅街の中に店舗があります。普通の自転車店同様、自転車の販売や修理も行っていますが、それに加えて次のような活動も行っています。
- 自転車の整備や修理を自分で行うために、プロ向けの自転車の工具や作業代が用意されたDIYワークスペースが安価で利用ができます。
- 自転車の整備を学ぶための講座を週に1回程度開催しています。
- 廃棄物を削減するために、寄贈された中古自転車を再生し店舗で販売、そのまま販売できないものは部品として使用したり販売しています。毎週日曜日午前10時から「サルベージセール」として部品としても利用できない金属を、彫刻、ガーデンアート、クラフトプロジェクト、溶接練習などのために販売しています。さらには、金属、プラスチック、ゴムなどを分離し、可能な限りリサイクルするようにしています。
- 子供たちを対象に、参加費無料の自転車中心のサマーキャンプを行い、自転車の安全性の重要性と、自転車に乗ることが健康的なライフスタイルをどのようにサポートできるかを教えています。
そのコミュニティサイクルセンターに行ってみたのですが、残念ながら休みだったので、店舗の外から写真だけ撮ってきました。
店舗には、様々な人種の人々が自転車を通じてつながり合うことをイメージした壁画が描かれています。
店の前には、車道に自転車をくくりつけるための逆U字型のポール、そして歩道には前輪を引っかけるためのラックが置かれています。
窓には「BLACK LIVES MATTER」(アメリカの人種差別抗議運動)の文字が。
中古自転車や部品、自転車用品などが販売されています。
様々な自転車の部品が分類整理され、販売されています。
修理のための自転車スタンド。
誰でも借りられ、自転車の整備や修理ができる作業台。整備を学ぶための講座もここで開催されるのでしょう。
ポートランドには、何でも自分たちで作るDIY精神が根付いているとと言われます。それを体現する施設だと言えるでしょう。
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